トゥルルルルルー


「ん・・・んん・・・」


トゥルルルルルルルルルー


カチッ


「・・・・・・はい、もしもし?」








ミッドナイト★コール







『もしもし、か?』
「あー・・・その声は・・・ジャッカル・・・?」
『ああ。』
「なに?こんな夜中に。人の迷惑ぐらい考えたら?」
『・・・お前って寝起き悪いんだな』
「黙れ」
『すいません。・・・まぁ、じゃあまた朝に言うよ。ごめんな、ほんと』
「わかればいいのよ。おやすみ」
『ああ、おやすみ』




ブツッ



「なんなのよ・・・珍しいな、ジャッカルのくせに電話なんて」



トゥルルルルー


カチッ


「・・・誰?」
『よーっす!おっはよー!』
「おはようじゃないわよブン太。アンタばかじゃないの」
『相変わらず寝起き悪ぃのなー』
「ジャッカルにも言われた」
『あー、ジャッカルに先越されたかぁ。くっそぅ!』
「・・・つかマジなんなのアンタらさっきから。迷惑すぎるわよ?」
『まぁまぁ。今日ぐらい許せって!』
「っなんで許さなきゃ    ―――トゥルルルー
ごめん、キャッチ入ったから切るね。じゃ」
『えっおい!まだ肝心なことが言えてな』



ブツッ





「はい、もしもし?」
『柳だ』
「あーはいはい、柳ね。その柳がこんな時間に何の用?」
『・・・そうか、まさかお前気付いていないんだな?』
「は?何が」
『いや・・・では、俺は何も言うまい。すまなかったな、おやすみ』
「え、おやすみ」



ブツッ





「なに・・・?今日は何かの厄日?なんでこんなに電話ばっか・・・」



トゥルルルルルー





「ほらまた・・・・」


カチッ




『もしもし、こちら柳生ですが』
「こちらでーす・・・」
『あ・・よ・・った!とn・・く・・・うび・・・・・・めd・・・・う・・ま・・・・・っ



ブツッ


「・・・切れた・・・電波悪すぎでしょ」



トゥルルルルー





「・・・はい、今度はだーれ?」
『プリッ』
「はいはい、仁王ね」
『柳生です』
「プリッって言った時点で仁王だってばれてんのよそれにさっきから柳生から電話きたからばればれなのよ」
『寝起きだからって騙されないとはのぅ、さすがじゃ』
「それって褒めてんの?」
『ああ。』
「ほんと意味わかんない。で、あんたの用事は?」
『用事は?って・・・お前さん。この俺が、用事があって電話すると思うんか?』
「・・・・・・・」




ブツッ





「なら掛けてくんなバカヤロウ」






トゥルルルルー





カチッ





せんぱーいっ!おめでとッスー!!』
「は?」
『・・・え?』
「なにが?」
『いや、何がって・・・』
「あ、もしかしてあたしの留学が決まったこと?」
『えっせんぱい留学するんスか!?』
「ううん、
『嘘かよっ!!!!!』
「アカヤウルサイ。」
『あ、ああすんません・・・』
「あたし眠たいから切るね」
『えっ!?ちょっ、まってくださ』




ブチッ



トゥルルルー



「もうっ・・・何!?」
、おめでとう』
「真田?ほんとになんなの今日は!もう!」
『嬉しくないのか?』
「嬉しいわけないでしょ!?早く寝かせろっつの!!!」
『そうか・・・ならば仕方がない。』





ブチッ




「・・・切るならなんか言ってから切りなさいよ・・・」



カチッカチッ



「もうマナーモードにしとこ。マナーモード設定しま  ―――――トゥルルルー
・・・またか」



カチッ


「はい、もしもし?」
『おめでとう、!』
「幸村までそんなこと言うの?ほんとなんなのよ!」
『なんなのって・・・今日は君の特別な日だろう?』
「特別な日?」
『だって今日は、の誕生日じゃない』
「・・・・・・あ。」

















『AM0:00. HAPPY BIRTH DAY !!!』
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